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もう一つの抜け道
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作詞 悪鬼 |
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メモ張を開いて またこの景色を言葉にしてみる
なんだろうか 誰もいないはずのこの景色を飾るのは
横に並ぶ二つの影と それを結ぶ二本の柱
それはちょうど真ん中で交わって 離れない
幻覚が見える 汗ばんだ手でメモ張を閉じた
今まで隠していたはずの感情がむき出しになって
遠くたって感じなかった愛しさを再び目の当たりにした
その愛しさの先にあったもう一つの抜け道
それは君じゃない 君が待っていた
奇麗事の塊を抱えていた僕には その道は歩けない
もうボロボロのメモ張で出かけよう
胸元のポケットにボールペンを入れて出かけよう
今までの思い出を全て書き出しても見当たらない
引き出しの奥に隠しておいたはずの手紙が行方不明
意味もなく酸性雨を浴びる 黒い空を見た
焼き払った気持ち 自分でしか拭えなかった涙
あぁ愛しさと切なさの違いがわからない
悔しさと悲しさは同時に僕の目の前に現れる
あの日に書き出した景色は
「愛しさ」なのか「切なさ」なのか
愛しさならば また君に会いに行こう
そしてこの感情をかき消してしまおう
切なさならな あの抜け道を歩いてみよう
そしてこの涙を拭ってくれる君に会おう
例え辛くてもやり通さなければならないことがある
プライドが僕を邪魔しても 貫き通す自信がある
これでまた一つわかったことがある
「愛しさ」も「切なさ」も全て君から生まれること
そしてそれは僕を大きくしてくれたこと
結局わかったことは二つあった 僕は大きくなった
これでもう抜け道は必要ない
だけどまた新しい抜け道を見つけてしまったようだ・・・
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