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60
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作詞 −さんた− |
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橙に光った空に似合わない
全てを奪う風と熱が
僕たちを包んだ
遠く離れたあの町からも
鮮やかな青に白雲がくっきりと
君はあの下に
伝えたいのに伝わらない
会うことすら叶わない
辛くても悲しくても
もう涙も枯れてしまったんだ
僕は急いで駆けていった
靴もなくて足が痛かったかもしれない
でもそんなこと感じない
知らない間に瓦礫の山
何もなかった何も
君はこの中に
聞きたいのに聞けない
君の声は何処に
どんなに耳を澄ましてみても
そこにあるのは悲しい
生きていることに罪を覚え
あなたを死なせてしまった
あの日が忘れられない
痛みも苦しみも悲しみも消えないけれど
記憶の中で君はとても鮮明に
微笑んでいるんだ
今では思い出すだけで涙が止まらないけど
僕は生きているから
まだこの町にいるから
できれば君にここにいてほしい
叶わない願い事
毎日60の流れ星に願ってみたけれど
零れ落ちたのは星屑と記憶といのち
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