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引退 大切なもの
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作詞 ミナト |
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あたしの足が悲鳴をあげた
それは引退試合の一週間前
医者は言った
「全治一ヶ月」
悔しくて。
ただ悔しくて。
それでも
治ると信じた。
みんなの練習を見ながら
治ると、
必ず治ると、
そう信じていた。
引退試合の前日
もう一度病院へ
治ると信じて。
医者は言った
「最低でもあと二週間の安静。」
それじゃだめなんだよ。
それじゃ間に合わないんだよ。
涙があふれてとまらなかった。
学校へ帰ってみんなに言った。
「やっぱり無理だって。」
みんながうつむく。
ごめん・・・あたしはその一言も出ずに。 一人が言った。
「あたしらが全国へ連れて行ってあげる。」
結局
全国への夢は
夢のままで終わり、あたしも引退へ。
それでも
もっと大切なものを
あたしはもらった。
もっと大切なものを。
もっともっと大切なものを。
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