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自傷
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作詞 孤狼 |
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なぁ、どうしたんよ
元気ないやん
言いたいことがあるんやろ?
だからあたしを引き止めるんやろ?
あたしの腕を取って
俯いたまま首を横に振るだけで
そんなんじゃあたしは何も分からへん
上目遣いに見つめられたって
分からんよ 何も
言ってみたらええやん
あたし、そろそろ帰りたいねん
なんつってもやっぱ首を振るだけで
俯いたまま顔をあげようともせぇへん
しばらく経って聞こえたんは
親にバレた って言葉だけ
何がやねん って言うたら
腕の傷 てぼそっと答えた
あたしは一瞬真っ白になった けど
すぐに平気そうに
ふぅん って言うて黙った
つらそうに ただつらいそうに
黙りきったあんたはまた少しして
どうしたらええ ってあたしに聞いた
あたしはあんたじゃないねん
だから分からん ごめんなぁ
あたしはそう言って笑った
あんたは視線を定めたまま
教えてよ いつも教えてくれたやん やって
ほんまアホか
あたしはあたしの言いたいこと言うただけじゃ
あたしは聞いた
バレたからなんやねん
やめられるんか 楽になるんか
あんたは言うた
わからへん 無理かもしれん
なぁ あたしは思うねん
楽になれる方を選んだらええやん って
まだそうやって生きたらええやん って
逃げ出したいこととか
気に入らんこととかがあるから
あんたはカッター持ったんやろ?
今の腕の傷があるんやろ?
あたしがして欲しくないって言うても
あんたはやめられんかったやん
結局同じこと繰り返すだけで
また似通った傷が増えていくだけやん
なぁ 無理なんやろ?
あたしは震えた
あんたを目の前にして震えた
怒りで 悲しみで 悔しさで
震えた
気付け。気付け気付け はよ気付け。
こんなにもあんたを想う人間がおることに
あんたを護りたい人間がおることに
そんな人間がすぐ傍におることに
気付け。 早く早く
気付け。
好きな道を選べ
あんたの人生を支えたるから
あんたを支え続けたるから
だから 頼むから
楽になれる道を選べ
軽くなれる道を選べ
自傷に辿り着いてもええから
あんたが楽になれる道を選べ
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