|
|
|
口紅
|
作詞 上総 |
|
私の髪が赤いのは 人間の血を飲むから
いつも着るのは黒い服だけ
どんなに好きでも 銀は私を拒む
鋭い爪には 血に似た色のマニキュア
誘惑に負けた男は 数分で命を落とす
今夜のディナーは 濃厚な赤ワイン
ワインなんて飲まない性質(たち)なの
赤ワインは 不味(マズ)いだけ 血で充分
どんなに嫌いな人間でも 貴方だけは別だった
私が愛したのは最初で最後 貴方だけ
貴方の血は 誰よりも濃くて 色鮮やかだった
愛しすぎて 貴方を血で染めるなんて出来なかった
喧嘩したあの日私は 我慢できず貴方を
私の唇は 貴方色に染まったわ
今までに無かった哀しみと寂しさが混ざり合ってた
真赤な血の色は 私を暗闇に引きずり込んだ
後悔の渦に 巻き込まれた男達は
私に血を与え 死んでゆく
私に残ったのは 貴方の血で染まった唇
もう二度と消えない 哀しみの口紅
|
|
|