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そんなきみが
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作詞 籠 |
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あたしは14歳
きみは15歳
中学校生活最後の大会でした
ある熱いあつい夏の日でした
きみは誰が見てもバスケ馬鹿で
あたしはそんなきみがだいすきでした
きみが誰よりも練習していたこと
誰よりもバスケが好きなこと
誰よりも誰よりもかっこいいこと
あたしたちはそのときを精一杯過ごしていました
男女そろって勝てると思っていました
絶対に勝てると
いや、そう思うしかありませんでした
でも現実はそんなにあまいものではなくて
あたしたちは負けました
強いものに立ち向かうのに
あたしたちにはファウルしかなくて
5ファウルで退場でした
悔しくて悔しくて
泣きました
これで終わりなんだと
泣きました
試合最後まで戦えなかった
思うように体が動かなかった
きみとのつながりがひとつなくなった
声が枯れるまで泣きました
泣きながら君を探すと
君も泣いていました
完璧主義のきみがあたしにはじめて見せた涙でした
そんなきみをみてあたしは胸が締め付けられて
どうしようもなくきみを愛しく思い
抱きしめたくなりました
でもきみには小さくてかわいい彼女がいたから
あたしは自分の気持ちを押しこらえたのです
いろんな感情が揺れ動く中で
自分なりの答えを探し続けていました
その答えをいまだに見つけることができなくて…
ただひとついえることは
あのときあたしたちは精一杯生きていました
精一杯恋をしました
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