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君の傍にいつも僕がいる ずっと一緒にいよう
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作詞 rik@ |
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野原に咲く彼岸花
美しく赤い頬照らす
只 孤独に怯えたせいで
枯れそうに首を垂らす
死骸の上に咲く花として
言い伝えられ嫌われてきた
虫も寄らないその花には
花飾りになりたいと夢があった
ある日何も知らないみつばちが
その花の蜜を吸いに来た
久しぶりのお客さんに
蚊のなくよな声で言った
「私の蜜を吸ったらあなたは嫌われますよ」
みつばちは笑ってそっと何かをささやいた
その日からよく来る珍客に
彼岸花は徐々に打ち解けた
おいしい蜜を届けるため
綺麗に咲こう 明るく笑おう
例え恐くて辛くとも
授かった命を進まなきゃ
それが過酷で苦しくとも
正しいことを覚えなきゃ
独りぼっちの花は
小さな友人に教わった
投げだす勇気があるのなら
明日を信じなさいと
いつしか二人は親友となり
絶え間ない時を共に過ごす
みつばちは彼岸花の夢を聞いて
「一番綺麗な花飾りになれるよ」と言った
ある日意地悪そうな子供が一人彼岸花を見て
「気味の悪い花め」と踏みつけようとした時
チクリとみつばちは子供を刺した
みつばちは親友を守ったことで微笑ましく笑ったが
それも束の間 その子供は国の皇子
大変な事件となり みつばちは死刑を宣告された
只 皇子はこれまでも野蛮なこと起こしては
批判するものを死刑にした
国民はみつばちを哀れんで 裁判官までもこう言った
「みつばちよ 私はあなたを殺したくはない
だけど どうすればいいか分からない」
みつばちは笑った
「とても幸せでした ただ一つだけすごく欲しいものが
あるんです」
みつばちは一番自分の死を悲しみ
今にも枯れそうな彼岸花の花飾りが欲しいと
これまでで一番幸せそうに言った
彼岸花はもう一度素敵な花飾りになるために笑いました
最後の最後までみつばちはその花に
生きる勇気を与えました
そして出会った時にささやいた
あの約束を守り抜きました
「君の傍にいつも僕がいる ずっと一緒にいよう」
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