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cross 〜wish of weak people〜
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作詞 黒翼色 |
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金色に輝く十\字架を首から下げている者
この教会に来て女神様にひざまづいて
この戦争が終わりを告げることを
ただひたすら神に祈り続けている
首から下げた金色の十\字架を壊れそうなくらい
強く握り締め目を瞑りただただ祈り続ける毎日
遠くの方で聴こえる爆発音に身を震わせながら
明日という日を迎えられるだろうかと考え
ただただ泣きじゃくる子どもを宥める
不安と恐怖と戦いながら我を忘れないように
ボロボロで汚れてしまった大きな布を纏い
今日もまたあの教会へと重い足を進める
神父はいつもと変わらない笑顔で迎えたくれた
その目にはうっすらと涙が滲んでいたのを覚えている
帰るときに聴こえた神父の歌声は嘆いているようで
胸を締めつけられたことを今でもはっきりと覚えている
戦争は悲しい終わりを迎え人々の心を傷つけた
弱い老人や子どもそれを守ろうと戦った大人
悲しくふく風と共に無惨な姿で出迎えてくれた
真っ赤な大地と多くの動かぬ人形という光景で
多くの人間の心に復讐や憎しみや悲しみが生まれた
大量の涙を流す瞳には赤黒い復讐の色が宿っていた
金色に輝く十\字架を地面に叩きつけ落ちている武器を拾い
進んでいった仇を討つために罪の重さをわからせるために
大切な者を失って闇が光を呑み込んで僅かな光さえ残さなかった
「必ず帰ってくる」って約束した恋人も今となっては動かぬ人形
一人残ったって寂しいだけいっそのこと連れていってほしい
愛する者が眠る世界へと今すぐに送って欲しい
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