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うつりにけりな白菊は
作詞 陵本 国寛(おかもと くにひろ)
生まれし日 その時の花 白菊も
円熟の歳 何にうつろふ


【現代語訳】
生まれた日 その時の花 白菊も
円熟の歳 何に染まる

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公開日 2024/09/23
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 本年9月9日(重陽の節句)に、42歳となりました。
この歌を詠みたかったのは、『自分の心境』と『同い年の同級生』とを見比べた際の、僕の中の心情を素直にかつ深く洞察している様を和歌にいたしました。歌の中に『白菊』とありますが、僕の誕生日は菊の花を使って1年間無病息災を祈る日、即ち重陽の節句に生まれました。菊の前に白を入れた理由は、そもそも白には欲望が無いという意味の『雲心月性(ウンシンゲッセイ)』と例えることが出来ます。その理由が『母から生まれた時の自分が無垢そのものだから』という事だからです。しかし、生きていくうちに様々な事を知っていきます。歌の中に『円熟』を取り入れましたが、ここでの円熟では、僕は生きながら良い事悪い事問わず学習をしていっている。時には人付き合いに過度な疲れを感じたりなど、様々な感情をも習得していきます。もちろんその分コントロールをしていこうと、日々絶えず工夫をしたり、正しい事を言ってくれる人からアドバイスを受けたりもしながら生きております。が、実際にそれらを100%忠実にしているのかというと、していない事の方が多々あります。にも関わらず、人に会えば以前より変わっている様を演じたりもしています。そんな見栄っ張りな一面も見せてしまう私ですから、果たしてそれを【円熟】と言って良いのか、甚だ疑問を持つことがあります。とは言え、仮に大変数が少なくても人からのアドバイスや、以前は全然出来なかったことが出来ている時も有ります。そんな風に考えた際に、昨年前の私と今日誕生日を迎えた自分とを比べた際に、円熟しているのであれば、誕生花である菊の今の色は何色へと変化しているのだろうか? 私という人物の象徴とも言える、誕生花の菊花の色が何色に変化しているのかを自分で知れれば、苦労なんてしないのになという風に、黄昏れた時のことを和歌にいたしました。
陵本 国寛(おかもと くにひろ)さんの情報













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