夕焼け　向かった
名もなき鳥が　見つめた
心の　かけらも
小さな星の　音符も
そこになかった

黄色い馬車を　夢見てた
木々の　あの木々の
間を抜けて　駆け来る
欠片を拾う　王子様
ネジを私に　くれるように
巻いて　そう巻いて
美しい海を　教えて

でもない　それもない
全てはただ　闇夜のように漆黒で
数字の理も　溶けてしまったかのように
そうない　なにもない
全てはただ　その日のように立ち尽くすだけ

朝焼け　思い出
名もなき鳥が　通った
その道　鳴き声
小さな花の　匂いも
そこになかった

青色の歌　夢見てた
リスが　そのリスが
空見つめ　流した
涙で色を　塗りつぶす
筆で私を　なぞるように
描いて　そう描いて
煌いた星を　教えて

でもない　それもない
全てはただ　闇夜のように漆黒で
数字の理も　溶けてしまったかのように
そうない　なにもない

崩したバランスも　小さなひとひらも
祈った欲望もない

そうない　それもない
全てはただ　闇夜のように漆黒で
世界を包んだ　その音符も　消えてしまったかのように
全部ない　全部ない
全てはただ　その日のように立ち尽くすだけ
そうしてただ　音楽と心が　降るように願う

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