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「さりげなさ」という言葉が本当に似合う。
新しい愛の形状を、人よりも先にこの歌詞が結わえたといったところだ。
相手ばかりを見るのではなく、今在るもの全てに、出来る限り目を傾けようとしている。
何を目指そうとしてこれを書いたのかを模索することは無意味で、今在る事全てを、出来れば保ち続けたいと願っている。
永遠など嘆かず、刹那を知っている。
それでいて、出現と消失の繰り返しの中に、不幸と幸福の縁りを自然と結び付ける事を知っている。
膨大な奇跡を、小さな日常の連続体であるかのように、語る。
ちょっとした複雑な言葉も、思い浮かんだのだから、発しているようだ。
それは、「さりげなさ」。黄昏の日々も、とある昼間の僅かな木漏れ日に埋めてしまえる。
表現技巧とか、そんなものが、この詞世界には必要ない。
制作、それが、作者の技巧だ。
この作品に対する思い入れの一言からも、作者は、とにかく生きている事を、鼻にかけることもなく、忙しく謙ることもなく、ただ謳歌してみたいのだと思った。
33000
お気に入り度:☆☆結構良かった |
・心が温かくなる ・気持ちが伝わってくる |
技術・内容面の評価:☆☆結構良かった |
・独自の世界観がある ・印象的なフレーズがある |
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青葉巽
116.64.61.196
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2009-12-31
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