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傷跡
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作詞 時の放狼者 |
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心地の良い夢から
少年は目覚めた
今日も治りはしなかった
胸をそっとなぞった
彼を慕う子がいた
親のいない孤児の少女
「今日もアナタは独りなの?」
「・・・俺に構わないでくれ」
彼は関わられるのを恐れていた
依存すれば孤独を受け入れられない
そうして知らぬ間に享受していた
虚無感と欠落を
締め付ける心の傷を
光を欲すれば欲するほど
闇に怯え虚無に迷い込む
ズキリと痛みを伴って
触らないでと願う
深い深い傷跡
やわらかな光に
少女は目覚めた
今日も満たされはしなかった
胸をそっとなぞった
私と同じ人がいた
いつも孤独な独りの少年
「・・・俺に構わないでくれ」
「・・・隣にいては、ダメ?」
少女は孤独を恐れていた
独りきりの闇に潰されそうで
そうして知らぬ間に求めていた
温かみと存在を
心を満たしてくれる人を
孤独に耐え切れなくて
左胸が絶えず悲鳴を上げる
キリリと疼きを伴い
溝を埋めてと叫ぶ
深い深い傷跡
メシアは近くにいるのに
決して交わることは無いのでしょう
孤独が安らぎへと
変わる日よ いつかとは
神のみぞ知る
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