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ないとらいど。
作詞 蘇季
今、呼吸してる間に
吸い込んだ色彩は
喉元をキリキリと、
無意識に傷つけていくの

「言葉みたいに」

水の中に浮かんでは沈んで
一瞬の間に目に焼き付けるだけの存在。

一人の時には害はないよ
我意はないよ

まるで幻想を飲み乾した
水みたいに
朝に溶けてしまえば一緒にも見えるの

「それでも人だから、」
人前での言い訳も積もって
毒を発しはじめるよ

「ひとりにしてよ」

一瞬のうちに弾けて消えた記憶すら
君の影だけを色濃く残す
鎖みたいで
雁字搦めにして逃れられないようにしてる
周囲のことなんてわすれちゃったくせに


夢の向こうで君の泣いてる声がするから


水の中に浮かんでは沈んで
一瞬の間に目に焼き付けるだけの存在。
ひとりになれば逃げだせると信じてた

団体行動はどうも苦手で
毒を撒くことが唯一の武器で

本心に気付かれたら
逃げ出すような僕だから
君を守ることなんて容易じゃなくて
それでも、これでもって

まるで想いを飲み込んだ
クジラみたいに
夜に溶けてしまえば一瞬に魅せるよ

君の名も声も面影も忘れてしまえるくせに
あの日の君の言葉だけが反響して

今、呼吸してる間に
飲み込んだ光景は
喉元をキリキリと、
無邪気に傷つけていくの

あの日告げた僕の言葉みたいに

君がまだ眠れないでいるのなら
無理に忘れないでいいよ。

そう告げるこの目はもう・・・。

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公開日 2015/07/07
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コメント 溶け込んでしまえば、色彩が見える、透明な存在の話。
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