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時間制限。
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作詞 蘇季 |
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久々に説いた言葉の意味を
誰にもきっと分からないんだろうな
ふとよぎる考えに溜息
気付けば何故か床を散らかしてる
「また振り出しじゃない」
声が涸れてまで叫んだ君の名を
僕はきっと思い出せないんだろうな
何千年の月日流れたとて
キミに触れられない
「理解っていたよ」
涙流した花の香りに
胸を引き裂くような
この“痛み”は何?
振り返る刹那
君を探す夢
脳内を侵食していく
忘れられそうにないな。
いつかはきっと
波に掻き消されてしまうんだろうな
わかっていたよ
この両手から滑り落ちた
言葉は何?
振り返らないで
突っ走って行け
君の目に二度と
僕は映らないけど
きっと明日は晴れるから
なんて
言い聞かせて眠る日々
呼吸を止めて。
久々に梳いてみた
白く染まった世界を
指先を避けて走る線を
重々しく感じてた
何もかもが怖くて
たまらないから
耳を塞いでた
この両手を今解き放とう
その目に映し出すのは何?
逃げていた僕はこんなにも
いつの間にか塵にまみれて
転がってた小石は
ついに
動くことをやめたらしい
粉砕した後は
夜空の星になって
遠く輝いているから
声が涸れるまで叫んだのは何故?
もうこの両手には
何もないのに
残されたのは
抜け殻の器
知っていたよ
分かってたのに
耳を塞いでも鳴り響く
超音波のような痛みが
身体中を奔るよ
いつか見えなくなるその日まで
笑えるかな?笑えてるかな?
声にできなくなるまで
聴こえなくなるまで
見えなくなるまで
動けなくなるまで
感覚を失うまで
あと僅か
あと少しで
あと何秒で
あとどれぐらい
・・・時間は残されてるのだろう?
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