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星に願いを。
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作詞 蘇季 |
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小さな世界で存在したものは
夢とか現実とか そんなんじゃなくて
ちょっとした空白に微睡むような
そんな感じで 日々を通り過ごす。
置いてけぼりの人形が一人
何もせずに虚空を見つめてる
独りぼっちでもないんだろうけど
何をすればいいのか 見出せないままで
過ぎてく日々の中で
手探りで君を探すよ。
忘れ去られた歌でも
口遊みながら
ふと振り返れば
君がいた。
虚ろ気に見つめる先に
どうしようもないぐらいの大きな闇が
凍てついた夜を融かして
すべてを消し去っていく
もし一つだけ叶うなら
望みとかそういうモノじゃなくていいなら
言いたいことがあるよ
どうしてこんなにも遠く
感じられる日々は
心苦しくさせるのでしょう?
あと少しで眠れない日々に
サヨナラして
前に進めるのに。
ふと笑ってみせる横顔に
哀しそうな背景が横切る
「それは遠い昔の事だった」
御伽噺をきかせるように呟いて
点々と途切れてく日々の中で
言葉にできないこともたくさんあって
「ここに居るのに・・・。」
誰も気付かない 叫んでも
届かない・・・
幾度の崩壊の中で
「保ってきたのは 無意味なモノでした。」
なんて笑わないで。
こっちだって泣きそうになるから。
どれぐらい どれぐらい
この路を
行ったり来たりして来たのだろう
迷い道の向こうに
明日が見えなくても 見えなくなったとしても
何度手をかけて壁の向こうの世界に
行こうとしても
行けなくて
また閉ざす
影がゆれる。
些細な科白でも
傷つけてしまうこともあるって
遠い昔が 僕に言うから。
何回立ち上がって
転がっていったとしても
何度白い世界に
斃れたとしても
この軌跡は残るのでしょう?
置いてけぼりにされた白い部屋で
積りゆく雨の音、
黒線で描いた景色に見惚れていた
天井には雲ひとつなく。
何もない僕だけれど
せめて一つだけ
星に願おう。
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