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傘のない雨宿り、
作詞 ちぐる
 もしも幼いこの頭が正しいのなら、甘えてもいいですか

 その腕に、ほんの少しの時間だけ

 あたしにくれませんか?


 いろんな文字を見て来たけれど、どれも優しくなんてなかった

 当たり前で在り来たりで、振り向く必要さえもない

 引き出しはもう、残ってないとあたしに教えて

 薄く笑いを浮かべて、愛しさもなにも残さずに消えた


 狂おしいほど永い月夜、「きれい」と言えないあたしは脆く

 儚い夢を両手に抱いて、眠れぬ夜の目覚めを恐れて、

 ただ形のない確かなそれを、ぬくもりのない体に沈めて

 移ろいゆく日々など、無視して


 両手を広げて立つ人は、ほんの少しの憎悪さえ見せずに
 
 知らなかったぬくもりを教えてくれた気がした

 それさえも、零してしまいそうで恐れた、だから抱き締めた


 あたしが抱えるものは全て、形なんてないけれど

 その腕だけは、どうか触れられますように、

 求めるぬくもりが、そこに待っていますように、

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2008/01/01
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コメント 不安なのに愛しいから。
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