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空へ
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| 作詞 銀狼 |
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今となっては遠い昔
一年前のちょうどこの日に
あなたは星になりました
僕は最期の最後まで
明日の天気の話ばかり
あなたは笑っていたけれど
言わなかったんじゃなくて
言えなかっただけ
「ありがとう」も「ごめんね」も
だけど
思い出を振り返れば
優しさが雨のように降り注いで
とめどなく落ちる涙
生まれずに死んでいった言葉たちが
風に舞って 冬に溶けてゆきました
今日は一族皆集まって
久しい顔があちらこちらに
あなたも傍にいるかしら
僕はいとこの子供たちと
双眼鏡で替わり番子
あなたを空に探しています
もしかして もしかしたら
流れ星になって
帰って来やしないかと
あなたがまだ元気な頃
手紙さえまともには返さなかった
ああ それなのに今になって
会いたくて会いたくてもう遅すぎて―
今ならばできることは 今更なことばかり
かけがえのないあなたが 最期に教えてくれました
どうか心配なさらず 僕はこれから
毎日を大切に 生きていくから
生きていくから
今も
思い出を振り返れば
優しさが雨のように降り注いで
またひとつ落ちる涙
繰り返す「ありがとう」と「ごめんね」
アルバムをめくるように
穏やかに今日が終わろうとしています
言わなかった「さようなら」を
写真のあなたにそっと呟いたら
風に乗って 空に溶けてゆきました
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