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万獄堂
作詞 天島 常理
万獄堂

白い花がゆっくりと揺れる
まるで時間が止まったかのように
風の小さな訪れも 光の道も感じない

私の心に何も無いのと同じで
あっという間になくっていくの
小鳥が落ちても 哀れとも思わないの

辺りを見回せば 赤い木々たちが
黒い瞳が一つ二つ私を囲むように
私の涙が流れるのを待ち望んでいる

日が暮れる 知らない鳥が鳴く
黒い人の影が ゆらりゆらり
家に帰ろうか 何処が家かな
真っ暗になると まるで分からないね

ゆらゆらと燃えている
其れは私の情熱 愛を描いたのさ
目ん玉融けて落ちる迄 眺めているよ
お前が照れて 私を見つめ
赤くなってゆくのが愛おしいから

永遠と叫んでいる
其れは私の宝よ 幸せを噛み締めて
はしゃいで眠り落ちる迄 見守るよ
お前が私の夢を 叶えてくれる
いつまでもお前は 愛おしくそのままで

仄かな煙が曇天に昇る
まるで何かを失ってしまったかのように
夢への小さな努めも 何もかも全て

私はようやく夢を叶えたんだな
あっという間に穴がぽっかりと
我が小鳥を 見送ることもせずに

霊を売り払えば 青い木々たちが
伸びて私をいつの日かに戻して
私の情熱の迷いや 愛の勘違い
私の後悔を断ち切らせてくれるだろうか

今日の世界はやけに小さく
背丈が大きく伸びたのだろうか
空を飛んでいる気分だ

パチパチと消えている
其れは私の努力 薪を焚べたのさ
傷付いた過去が沢山消える迄 考えるよ
お前らの香りが辺りに満ちて
霞んでゆく私は生きている

燦燦と照りつける
其れはお前の笑顔 丸焦げになる程の
私の愛をたくさん捧げるから お前も
またもう一度私を 呼んでおくれ
暖かい家で もう一度お休みを

ゆらゆらと燃えている
其れは私の情熱 愛を描いたのさ
目ん玉融けて落ちる迄 眺めているよ
お前が照れて 私を見つめ
赤くなってゆくのが愛おしいから

永遠と叫んでいる
其れは私の宝よ 幸せを噛み締めて
はしゃいで眠り落ちる迄 見守るよ
お前が私の夢を 叶えてくれる
いつまでもお前は 愛おしくそのままで

ここは地獄天獄の万獄堂 狂ったもん勝ち
世にはばかる 暗闇の内側にいざ
未だ精神薄弱の餓鬼につき悪しからず
幸せの形は人それぞれ 叶えたもん勝ち
それでも足りない?人生は一度きり
消えた後悔も 懺悔も後の祭り
ようこそ魅惑の 万獄堂へ

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公開日 2023/03/30
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