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オコジョのジンタの冒険
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| 作詞 あかさてな |
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1年の大半を雪に閉ざされる高山地帯に
とあるオコジョの親子が住んでいました
母親の名はマアヤ、彼女は生まれ付き身体が弱く
なかなか子供に恵まれませんでした
其の為か、初めての子ジンタを溺愛しました
ジンタはとても心根の優しい子でマアヤを愛していました
親子はいついかなる時も常に共に行動していました
そんなある日の事、マアヤが高熱を出して寝込んでしまいました
マアヤを心配したジンタは付きっ切りで看病をしました
ジンタの遊び仲間、アナウサギのカヤも心配して看病を手伝いました
しかしいくら看病をしてもマアヤの具合は一向に良くはなりませんでした
困り果てたジンタとカヤは山の長老であるフクロウのゲン爺の下へ向かいました
ジンタとカヤからマアヤの様子を聴いたゲン爺はこう云いました
「それはただの病気ではない。邪な精霊に呪われたのじゃ。
マアヤを助けるには、ここから遥か南にある国津神コノハナサクヤヒメの庭園に在る
どんな呪いも打ち消せる白無垢桜の花の蜜を飲ませねばならん。」
ジンタとカヤはその話を聴くと急いで旅立とうとしました、がゲン爺に呼び止められました
「待てい。お前たち二人だけでは余りにも道中が危険じゃ。少々待って居れ。」
そう言うとゲン爺は魔法の言葉を風に乗せました
「勇敢なるオオカミの若き戦士シロガネよ。そして我が孫息子、知恵と魔法に長けるサイザよ。我が呼びかけに応え此処に姿を現せ。そしてこの者達に助力せよ。」
すると、どうでしょう！遠くから一目散に遣って来るオオカミとフクロウの姿が見えました
こうして心強い仲間を得たジンタとカヤは遥か南の女神の庭園に向けて旅立ちました
しかし、一行は直ぐに最初の難関に襲われました、二山越えた辺りで猛吹雪に遭ったのです
先ず、初めに活躍したのはアナウサギのカヤでした、カヤは雪が大きな塚になっているのを見付けると、器用に穴を掘り始めました、その穴は見る見る大きくなり4人が入っても
十分過ぎる位広い物でした、こうして4人は穴の中で吹雪が止むのを待ちました
吹雪が止むと一行は先へ先へと急いで行きました、どれ位山を越えたでしょうか
やがて一行は暗く深い森に入り込みました、此処で感覚の鋭いシロガネが何かの気配に感付き、一行に止まる様に指示を出しました、サイザが光の呪文を唱えると光の球が辺りを照らしました、そしてジンタ達の目に映ったのは残忍で獰猛な猩々の群れでした
猩々の群れは口々に「新鮮な肉が遣って来た、骨の髄までしゃぶり尽くしてやる」と吠えて居ました、そして一行に襲い掛かって来ました、サイザが戦闘力のないジンタとカヤを
魔法の力場で守ると、オオカミの戦士シロガネが鋭い牙と爪と力強い尾で猩々を確実に仕留めて行きました、もちろんサイザも無数の雷の矢で猩々を打ち倒して行きました
こうして猩々の群れを殲滅した一行は森を抜けて行きました
其れから先、一行は幾つもの苦難を協力して乗り越え、とうとう目指すコノハナサクヤヒメの庭園に辿り着きました
一行はコノハナサクヤヒメと其の父神のオオヤマツミノカミの下へと案内されて、此の庭園に来た理由を語りました
一行から話しを聴いたコノハナサクヤヒメは白無垢桜の下まで案内し、その蜜をジンタに渡すと父神のオオヤマツミノカミが一行を故郷の北の山へとテレポートさせました
こうしてジンタはマアヤに蜜を飲ませると、マアヤに掛けられていた呪いも解けて、マアヤもすっかり元気を取り戻しました
この様にしてジンタの冒険は無事に終わりました
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