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真・我が家の住人
作詞 あかさてな
或る冬の雨の日
僕は何時もの通学路の帰り道
高架橋の真下に見慣れぬ物を見付けた
其れは小さな段ボール箱
近付いてみると弱々しい鳴き声が聴こえた
急いで段ボール箱の傍へ行き蓋を開けると
其の中には数匹の仔猫たちが居た
善く善く見てみるとまだ産まれて間もない様だった
まだ目も空いていない小さな赤ちゃん猫たちだった
そして可哀想な事に鳴いて居るのは一匹だけで
後は既に死んでしまった様だった
僕は段ボールを抱えると小走りで家へと急いだ
家に帰り着くな否や玄関に遣って来た母親に
急いで事情を説明し赤ちゃん猫の為に
温かくしたタオルとミルクを用意して貰い
冷えて凍えている体をタオルで包み
スポイドでミルクを少しずつ与えて
何やら騒がしさに気付き遣って来た
我が家の愛犬、仔犬のシリウスが
尻尾を振り振りしながら赤ちゃん猫を
半ば不思議そうな然し嬉しそうな表情を浮かべて
じっと見詰めていた
夕方には父親も家に戻って来て
満場一致で赤ちゃん猫は我が家の新しい一員となった
死んでしまった兄弟猫たちは庭に墓を作り其の中へと埋めた
そして赤ちゃん猫にはリスト(ギリシャ語で“宝石”)と名付けた
シリウスはリストに近付くとそっと寄り添って眠りに就いた
其の様子はまるで本当の兄弟の様に微笑ましかった

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2024/02/07
ジャンル 荅鐚鐚
カテゴリ 絎倶
コメント 自作詩「我家の住人」を、新たに書き直してみました。
あかさてなさんの情報











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