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だって太陽は赤くない
作詞 みつき
空を見上げても、赤い球体なんて浮かんでいない
蛇口を捻っても、水色の液体なんて出てこない


街路樹は、季節で姿を変えるし
足元は、コンクリートで固められてる


ほんとは目の前に色なんて何もなくて
ただ、頭に刷り込まれた色を、瞳という映写機で写し出してるだけ



こどもの頃の当たり前は、大人になるとなくなって
あんなに欲してた筈の、何か、も忘れてしまう


背丈が伸びて届くようになった手は
どこに向かえばいいのか分からないから
からだの横に張り付いて、ただ無意味にぶら下がってるだけ





前を見据えても、明るい夢なんて浮かんでこない
頭を捻っても、将来の正解なんて出てこない


周囲は、相手によって態度を変えるし
現状は、不格好なガラクタで固められてる


ほんとは目の前に希望なんて何もなくて
ただ、体に刷り込まれた常識を、己という人形が着飾って立ってるだけ



こどもの頃の当たり前は、大人になるとなくなって
あんなに欲してた筈の、何か、も忘れてしまう


今は優に届くようになった手は
出きる限りにあちこちを触れているから
汚れが掌に張り付いて、ただ無意味に経験値を積んでるだけ



何が、欲しかったんだっけ
何を、願ったんだってけ
何に、想いを託したんだっけ
何は、自分の味方だったんだっけ
何の、色を見ていたんだっけ



刻は無情にも、記憶も想いも願いも消してしまうけれど


それでもやっぱり、太陽は赤くない


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公開日 2021/03/08
ジャンル 荅鐚鐚
カテゴリ
コメント 大人になってしんどいことが多くなって。
別に、こどもの頃に戻りたい訳じゃないけど、
たぶんいろんなことをわすれちゃってるだろうから、
それは思い出せたらなぁとは思います。
みつきさんの情報











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