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夏草の炎
作詞 よこかわみか
メーデー 
そちらはどうだい あいかわらずかい
メーデー
君にもう一度 会いたい

「童話」「飛行機」「望遠鏡」「金平糖」
全部 君の好きだったもの

長音だらけの
間延びした言葉 探した
その間だけは 忘れられる気がしてた

色づいた草を 渡って
伸び上がり 大地を蹴って
追い風に 髪揺らして
踊ってくれた あの夏へ
望遠鏡で 空を割って
大鷲の羽で 飛んで行く
君となら行けそうさ そんな
夢をみていた 気がしてた

相当 無理したせいで 青色吐息
珈琲 最期に 飲みたいなあ
どうか 願わくば君に 穏やかな日が
きっと 届きますように

バルドラの原の
さそりにすら なれないなら
僕たちは 何のために 生きればいい?

赤茶けた 沼地を踏んで
雨に打たれて 進むんだ
紙のような 翼を背負って
君だけのために 翔けまわる
手の平に 炎を灯して
いつかの 僕らの街へ征く
夏草の香りが 頬に 触れてくれた
気がしていた

メーデー
調子はどうだい あいかわらずかい
そうさ
ほんとは たすけて ほしい ほしい

色づいた草を 渡って
伸び上がり 大地を蹴って
ミルク色の川 目指して
大鷲の羽で 飛んで逝く
君と 銀河列車に 乗って
金平糖の星に 降りたら
さそりの火も 見に行こう
きっとまだ そこに
あの日の 夏が あるさ

先に 待っているよ

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公開日 2020/11/30
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コメント 幼い友人を残して、死に向かう青年の心情を、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のモチーフと重ねて描きました。
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