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キスツス
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作詞 fks |
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今日は先生が怒ってた
恵まれない人たちの悲しみを感じろと
遠い国々の人を慈しむ先生は
僕の孤独に気づいていない
空が電気のスイッチを切って
丸い月が笑ってる
今夜は家に帰りたくない
歩道橋のてっぺんで深呼吸し目を瞑る
運転手から見た僕は自殺志願者に見えるかな
なんでもないことさえどうしてこんなに意味をもたせてしまうのか
生き辛くて息が苦しい
水の中で沈む僕を
可哀想って目をして通り過ぎてく
あの人は誰を愛してたんだろう
通学路、事故で亡くなったあの人のため多くの花が添えられる
少しずつ時が経って今は腐った花束が1つだけ
僕らは人の悲しみまで背負って生きていけないから
忘れて忘れて、生きていくんだろう
でも僕がいつか消えた時
この世の何が変わるだろう
僕はいつか死んでゆくのに
何も変えられずにどうして生きているんだろう
こんなに苦しんで悲しんで
どうせいつか消えるのに
どうして生きていかなきゃいけないの
消えたいと言うと、それは間違いだと先生が言った
そんな勇気があるならなんだってしてみろと自信ありげに言った
違う、違うよ
僕の気持ちは、勇気じゃなくて
残された最後の逃げ道なのに
ああ、今日も誰もわかってくれなかった
月は相変わらず僕を笑ってる
落ちた涙はアスファルトが消してしまった
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