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手紙
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作詞 おでん |
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今日も手紙を書きました
貴方に送る手紙
慣れた手つきで飛行機の形に折って
窓から投げるの
川沿いの1LDK
カーキ色の机
紙と鉛筆だけの部屋
私しか住んでないみたいな静けさ
街の中をあるいてみても ここには誰1人いないんだ
いつから私はここにいたの いつ いつ いつ
貴方と離れたのはいつだっけ
ここも日常になって
感覚が可笑しくなってる
手紙を全部拾ったらわかるかもなんてね
最近はこっちも冷えてきたの
そちらはどうですか風邪ひいていませんか
たわいのないことを書いて
今日も今日とて手紙を窓から投げるの
いつも通り川に流れる飛行機
いつか川を越えて…
何もない部屋に何もない私何もない街に何もない日常
が過ぎて
いつかこの世界から出られるの?ああもうわからない
手紙ももう残り少なくなっていく…
鉛筆が短くなっていく…
届いてよ私の気持ち
じつは私は知っているの。この手紙が貴方に届かないことなんて。聞こえているの。匂いがするの。刻む心電図の音。消毒液の匂い。それでも私は手紙を書くの。貴方に伝えたいから。貴方に会いたいの。
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