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12月
作詞 辻由也
朱いフィラメント 街を飾って
ほんの少しでもこのひと時を
甘い夢のまんなかに浸らせた
この冷たい街を忘れさせてくれるの

あなたとの想い出もきれいな雪化粧して
遠くで見つめる日々だけが美しかった

12月がもう終わろうとしている
言い残した言葉たちがあるのに
きっとこの愛は宛てのない風で
移ろう季節とおなじく 流れていった

繋いだ手と手はかじかんでいて
からめあった指 ぎこちなくって
どこまで想いの熱は伝わるの?
見えない闇夜を手探りするみたいだった

旅立つあなたを求めて手を伸ばしても
それはきっと雪月花 触れれば散る運命かな

交わした指から すきま風ひとつ
強く握りしめた手が痛いけど
その手が辛そうでも 願い事ひとつ
祈るみたいな格好をしていたのに
思い返しても今夜の寒さが身にしみて
幸せも震えている
この指先から逃げていく 弱く弱く

凍った窓に書いた二人の夢のらくがき
溶けだしていく涙みたいな愛のしずく

12月がもう終わろうとしている
言い残した言葉たちがあるのに
きっとこの愛は宛てのない風で
移ろう季節とおなじく 流れていった

12月の灯が消えようとしている
ひとつ、ひとつ、またひとつ静かに
わたしのとなりに寒い冬が来る
移ろう季節とおなじなら
流れていった別れはいまだけ

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公開日 2017/06/07
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コメント 二年前から温めていた歌詞で、なかなか投稿するタイミングがなく、今になりました。ですから世相などは反映していなく、また来年も読み返せる歌詞だと思います。
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