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ブックスタンド
作詞 中樽三岐
誰もいない部屋の片隅で本棚が腰を据えている
空洞を埋めるためここへ来た
背表紙を片っ端集めて
足りない足りないよと ページめくり続けていた

僕の頭は論理求めて拒絶する
ずっと同じことばかり 
繰り返して むなしくて 
他人の気持ちも拒みそうだった だけど

傍で聞こえた「投げ捨てないで」
文字を貪り喰う日常が
時計の針に急かされる心が
君と目が合った瞬間動き始めた

文脈を壊してでも伝えたいことがあるんだ
君のことをもっと聞かせてくれないか
体突き動かす衝動 味わったことない感情に
気付いたなら ただ走れ

知識とほんの少し理想を本棚に詰め込んでいた
僕の防壁でもある場所で
触れたことのない言葉取り出し
知らない知らないこと ひとり探し続けていた

僕の心に圧をかけては補強する
ずっと同じことばかり 
繰り返して 苦しくて
だめだと呟き諦めかけた だけど

腕を引かれた「消し去らないで」
インクの海に沈む毎日も
紙の束で抱え込んだ孤独も
君が全て無駄じゃないと叫んだから

文脈を壊してでも伝えたいことがあるんだ
君のことをもっと聞かせてくれないか
扉開け変化望むことは 甘くないと知っているけれど
この世界を 突き進め

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公開日 2016/12/13
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コメント テーマは本で、閉じこもった青年が前へ進む歌です。友人に捧ぐ。
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