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double work 〜迷い人〜
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| 作詞 うつじゅん |
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無理やりエナジードリンクをのどに流し込み
夜の田舎道を走る
1時間後、運送会社の事業場にいる
与えられたミッションは
トラックからベルトコンベアーに流れる荷物を引き込む事
宅配に商業貨物、ウォーターサーバー、お米野菜に鉄パイプ
なんでもかんでも流れてくるよ
僕の月収手取り15万
家賃に車のローンがさらにのしかかる
悩み続けて約1年
就業規則無視の苦渋の決断
アルバイト禁止？知るか
周りはフリーター、自営業者、ヤンママ、派遣
休憩中はタバコばかばか
話の内容はＡＶ、パチンコ、スマホゲーム
最初の半年は億劫で
金の為と割り切ってだらだらやってたが
だんだん楽しくなってきて、気がつきゃもうすぐ1年
たくましくなった気がしないでもない
確かに体はつらいけど
目の前の荷物に専念すれば気が紛れる
どろどろの人間関係なんてない
こいつらみんな裏表がないし
いい人らかもしれないな
運動不足の解消になるし、ジム行って金もらえると思えば気も楽だ
睡眠不足になるけど
本当はわかってる
本業で成果を上げて稼ぐべきだってこと
でも、すぐには給料上がらないし
もやもやした思いを抱えながら
今日も事業場へ向かう
仕事じゃ最近全然うまくいかなくて
社内で白い目で見られ、客にどなられる
そんな時は、事業場に行きたくてしょうがない
1こ下の先輩は笑ってこう言った
「ここの奴らはみんな迷い人さ」と
本当は言い返したかった
「俺はこいつらとは違う」と
「俺には夢があるんだ」と
それは本業の延長線上に
本当はわかってる
本業に時間を費やすべきだってこと
でも、やっぱり生活きついから
行き場のない空しさを秘めながら
今日も事業場へ向かう
かなえたい夢がある
それは何年かかるかわからないけど
でも、今はお金が欲しい
そう遠くない未来を描きながら
今日も灯りなき道を走る
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