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別世界住人の少女
作詞 僕 
実に気持ち悪い天気
遠くの雲のほつれたところから
垂れ下がってるあの夕陽 紫色に成り上がってる

彼女はありがちな表情
風とすれ違って自転車降りる
悲しみはそれと似てる 思い出せたものは偽物で

少女は揺れてるだけ
白いスカートが風で揺れてるだけ

少女は見つめるだけ
別世界住人のような仕草で僕に手が届きそう


言わなくてもわかってる
藍色に空が染まり上がってさよなら
涙堪えてる彼女は 少ない白色の花束を抱えて

少女は揺れてるだけ
夕暮れ色の髪が揺れてるだけ

少女は見つめるだけ
遠くの決して触れない何処かの丘から僕を見てるだけ


季節に寂しさの恋人を連れ回し
夕暮れ頃に手を振ったら

少女がもういちど僕に振り返って なにか大事なことでも言うような気がして

少女は揺れてるだけ
白いスカートが風で揺れてるだけ

少女は叫んでいて
別世界住人のような仕草で僕に手が届きそう

少女は消えかかっていて
走り出した僕はもう何歩も遅くて

少女に何もできなくて
追いついた心に言葉がなくて


少女が消えたとき
街に新しい夜が降る

少女が消えたとき
街は新しい夜のものになる

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2016/10/03
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コメント  「短い映画の少女」や「ガールサイダーダンサー」、「She see Sea.」「Girl is yoakemae」などと自分の書く詩にはよく女の子が登場します。
 自分の詩にて出てくる女の子は、基本的にほとんどが何かしらの暗喩の役目を持っているのですが、それは言葉のつけれない……なんというか写真的といいますか、――はじめて上げた詩「被写体の女の子」では大々的にそれをテーマにしてますが、――写真の被写体のような役割をもってます。
 深い浅い、面白いつまらない、メッセージ性がどうとか、などはあまり考えず、自分の思想や感じたことなどを思うように書いております。伝わって欲しい、よりかは、感じてほしいのです。
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