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作詞 ろいろい
掌の中 冷たい肌の中
砂を集めて トンネルを歩く
月の光が 心臓を突く
菩提樹の下 吐瀉物を照らす

覚束ない足取りが
明日を震えながら招き入れる
私を一人にしないで
か細い声は虚しく 夜風に舞い散る

私を守って 凍える心で
繕う 頼りなく薄い蛹
なにも傷つかないようにと身体丸め
春を待つ 温もりを待つ

待つのは疲れた 誰も見てはくれない
笑うのは止めた 生きてさえいればいい

間違いはしないように
柔らかな眼差しであなたを見る
誤魔化さないでと言う
強気な貴方の声 冷たい夜の明け

私を匿って 萎れた心で
繕う 壊れかけた弱い蛹
二度と傷つけたくないから目を瞑って
春を待つ 温もりを待つ

世界は少しずつ 私を切り離して
檻に閉じ込めて
祈りの歌と 嘲笑で取り囲んで
刃を突きつける
私は間違っていた でも 人を愛した
また愛し 愛されるために
羽を開いて

私を守って 小さな心で
千切った 頼りなく薄い蛹
傷を癒し朝焼け目指し 今 羽撃く
春を迎え
私は守る 大きな翼で
眠った 貴方をまた救うため
傷を癒し愛し合うために空を行く
春が来る 温もりが包む

なにも怖くない 私は綺麗な蝶になる
朝がやって来る 私は綺麗な蝶になる

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公開日 2018/06/13
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コメント 様々な苦しみから隠れるように、薄い蛹に閉じこもる。いつかはまた外の世界へ踏み出さないといけないと分かっていながら。
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