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文豪
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作詞 ろいろい |
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夢が綺麗なものなら 私は笑顔でなくてはいけない
六畳一間の タバコの匂いに 言葉は意味をなくす
認められたいそれだけで 私は筆を取ってた
机上の紙屑 破り捨てた葉書 秋の木枯らしが吹く
叩き落とされた 大切な想いは
誰にも気づいてもらえぬまま ゴミ漁る烏に奪われた
手を伸ばした 持って行くなと 手を伸ばした
苦労が染み付いた髪を掻き毟って描いた妄想が
私を蝕んでいた 私は爪を噛んでた
夜が更けて行く窓の麓 死の字で埋められた物語
こんな筈ではなかった なんて 誰も聞いてない歌
私が私であるためにと 必死に踠いた日々の結晶が
この有様だった 私は私でいられなかった
「さよなら」で締められた小説
縄が影を成して揺れてる 私は不幸でしたと残して
息を止めた
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