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メロウ
作詞 ろいろい
ベンチに座って 風を受ける
新しい額縁を置いて
錆びた自転車が置き場られる
日に当たりながら 落葉樹

mellow

手の甲に寄った皺を撫でる
変わった街の景色眺める
セピアの思い出と云うには
少しばかりは綺麗すぎる

mellow

流した涙の数々が
今 実を熟し
身体から光が溢れるように
香り纏って空に還る

幸せだったなあ

眠り続けてるあの人が
微笑む黄昏 甦る
機械に閉じ込められている
今はブリキの玩具のように

mellow

交わした言葉の数々が
今 花を咲かし
意味ありげに苦みを這わせながら
香り纏って土に還る

柔い朝の白い部屋で流す
涙 まだ 途切れぬ命
意味ありげに優しく響いては
鼓膜を撫でて空へ消える

優しく眠る貴女の横で
優しく呟く

幸せだったと

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公開日 2017/06/07
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コメント 晩年夫婦の妻の方がもうそろそろ命が途切れそうになっていて、それをただ優しく見守っている老父の歌。
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