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犬守 いぬかみ
作詞 もと
しゃぶり齧ったリンゴは十の昔に土へ還った。
ここでお前は何がしたい?
檸檬も杏子も柘榴さえ、お前の欲は満たせない。
腹が減ったのか、話相手が欲しいのか?

暇に見えるか。そうだろう。
肉の骨なんて上等なもの持ち合わせていないから
この僕の指でも咥えて帰ればいい。

そういって男は僕に手を差し出した。
ずっと誰かの下僕だった僕に、差し出された手は骨ばって細くて、守りたくなった。
その日から、僕はその男を主人に仕え、もう10数年
ここで眠ったようになってから、男は全く目覚めない。
退屈しちゃってしょうがないよ。

指はちゃんと残っているさ。

でも、もう起きないから

あと3日起きなかったら、食べてやるんだ。
僕はずっと、あの手の指が食べたかった。
ずっと我慢したんだ。待ては得意なのさ。

ねぇ、もう食べていいでしょ。ねぇ。

男の手は力なく項垂れて、犬に差し出すように・・。

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2016/06/20
ジャンル
カテゴリ 篋堺┤
コメント LACCOTOWER大好きで、いつか文豪ストレイドックスとコラボしたらこんな感じかなと個人のイメージで書きました。
文スト×LACCOの事実は今のところありません。(2006年6月現在
もとさんの情報











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