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夏風ホームタウン
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作詞 acos |
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風が優しく吹き抜ける
せせらぐ小川に足浸けて
虫取り網 半袖 短パン
二の腕から真っ白
予定なんかまるで決まらない
集まって「さあどうする?」
毎日がありのままで
そんな夏休み
おばあちゃんの「おかえり」
一年ぶり イトコに会いに
久しぶりの背比べ
ギリギリで勝てたっけ
少し伸びた背に鼻高く
入道雲が空高く
ギラギラ照りつける太陽
キラキラ輝いてた毎日
そんな日々を過ごすこと
幾度目かの夏からすっかり忘れ
失ったモノも分かんない
なんだか妙に切ない
思い出がそっと撫でてくれる
あの夏の日を連れてくる
太陽の下 走り回って
冷たい川 服も脱がず飛び込んで
あれは夢だったかな
雲のように流れてったかな
もう思い起こすだけになって
ちょっぴり寂しい気持ちが
大きくなった背中押す
さよなら夏風ホームタウン
かぶと虫 くわがた虫 どっちが強いんだ
決闘バレて 父ちゃんに怒られ
友達と ごめんなさい したあの日
木々に紛れてかくれんぼ
学校そばの川で魚釣りの
走る田んぼ道 泥んこの足
世界は風の音 蝉の声だけ
ふいに聴こえた僕の名前
振り返る先 憧れの子
手を伸ばしても届かなかった
あの蒸し暑い夏のこと
大人になるって何だろう
あの頃 忘れることなのか
戸棚には線香花火
手に取ればすぐ夏が見える
思い出がそっと撫でてくれる
あの夏の日を連れてくる
祭り囃子 握った手
はし巻き一つ 二人で食べた
思い出がそっと撫でてくれる
あの夏の日を連れてくる
上がる花火 解ける指先
気付けば僕だけ空見上げ
あれは夢だったかな
雲のように流れてったかな
もう思い起こすだけ
ちょっぴり冷たい夜風が
丸くなった背中押す
さよなら夏風ホームタウン
思い出がそっと撫でてくれる
あの夏の日を連れていく
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