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卒業
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| 作詞 つだけんと |
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校舎前駐輪場 オレンジ色の渡り廊下
冷え込んだ体育館 金かかった銅像
もはや思い出せぬ 記憶喪失症候群
息勇んで返り討ち それだけは確かで
得手不得手そんなの関係ねぇって素振りで
突っ走た国道 通学用自転車で
たどり着いた海岸 子供と遊ぶ先輩
その先輩と子供は 海に入ってそのまま消えた
潮風に錆び付いた警音器 カゴに乗せたものは昔と変わってねぇ
金もない 愛もない 友もない 人徳もない
だが確かに握り締めたあの日の１００円玉
これだけは大事に使わなくてはと思ったのだけど
コンビニで買った缶チューハイ１１０円もした
高校入学式 期待に心躍ると裏腹に
未来への不安 大人になる恐怖
双方に乗っ取られた頭 真当なこともできない
ただ馬鹿やって はしゃいで お前とみた朝焼け
校庭に寝転んだ土埃舞って 吹き抜けた風は悔し涙の相貌だ
夢もない 明日もない 過去もない 今日もない
生死も定かじゃないが呼吸だけはしてたみたいだ
これだけは大事にしなければと思ったのだけど
１２ｍｍの首吊り縄で粗末にしちまう始末
父さん 母さん 不出来な子供でごめんな
望むような人生を歩めなくてごめんな
あの日卒業式で言った「今までありがとう」は
言わされたってのもあるけど 本心だから
それだけは信じていてくれ
金もない 愛もない 友もない 人徳もない
だが確かに溢れ出して実感した心臓の鼓動
これだけは大事にしなければと思ってこんな歌
まだ人生は卒業できねぇってガキみたいなこんな歌
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