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退屈な日々に愛を込めて
作詞 SUGARSWEET
夕立は曇る海を越えて 快晴を引き連れ都会へ向かう
雨に濡れるのは嫌なのと 女子中学生は顔をしかめてる
それを僕は見つめて 名前もない欲に固唾を飲み
小さい街にため息を溶かして うろ覚えの歌謡曲を歌う

ここから遠くへ 飛ぶ手段はきっとどこにもなく
わかりやすい夢を漠然と 形もないまま探して歩く
夜の灯りには 当たり前の日々が肩を寄せる
触れもしないまま瞼を閉じては 味もしないコーヒーを飲んだ

9:03発の快速に乗り遅れたら 出かけるのをやめて
文豪気取りでつらつらと こっぱずかしいポエムを書き連ねる
「芸術的」と評価すりゃ ひとりよがりすら賞賛を得る
正解不正解を秤にかけては 弁明ばかりに拍車をかける

ビルに背を向けて 楽しいことばかりを追いながら
真面目さを鼻で笑いつつ 指をくわえてる自分に気付く
愛想笑いなど しない人生を夢見ながらも
どこにいたって逃げる理由ばかり 探していて嫌気がさして

ああ まだ こんなもんなじゃない 言い聞かせて
そう そう 寄り道回り道はすぐそこに
「本日も一日ごくろうさん ちょっとこちらにおいでやす」
振り向け青年 気を付け立ち止まって もう一度ビルの群れに繰り出して

ここから遠くへ 飛ぶ手段はきっとどこにもなく
直線距離を気にしながら 計算ばかりがうまくなって
愛想笑いして 回り道をしながら生活しよう
長い道のりはまだこれからだぜ 味もしないコーヒーを飲んで

夕立は曇る海を越えて
退屈な日々に愛を込めて

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公開日 2015/12/06
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コメント 夜の灯りには 当たり前の日々が肩を寄せる
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