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Vermilion
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作詞 榻の端書 |
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いつの間にかこの手は紅すぎて
大好きな君にさえ触れられない
どれほど洗い流しても
東に上る太陽の陽を 恨めしそうに見つめる君
「どうしていつも、大切なものほど壊れてしまうの?」
悲しくて泣くだけの あなたの悲しみなんて知りたくない
そんなこと言っていたのは 一体誰だかもわからない
いつの間にかこの手は紅すぎて
大好きな君にさえ触れられない
どれほど洗い流しても
君は儚く だからこそ永遠に美しいまま
高く浮かんだ満月だけが 忌まわしい存在を示す
どちらにしても 帰る場所なんて何処にもないけれど
溜め息混じりで彷徨う真夜中 耳鳴りに目眩・偏頭痛
ふと見上げた先 あれは君といた 幸せな自分の残像
いつの間にかこの手は紅すぎて
大好きな君にさえ触れられない
どれほど洗い流しても
全てを許す貴方を 拒んで孤独を選ぶ
全てを許す貴方を 拒む運命を呪う
いつの間にか足下には紅い海
頬を伝う 血の涙が染めてゆく
いつの間にかこの手は紅すぎて
大好きな君にさえ触れられない
どれほど洗い流しても
赤い目をしたあの日の 自分に手招きされて
青い顔したあの日の 自分に手招きされて
白い服着たあの日の 自分が微笑む彼方
黒い闇には 気を付けろと云い微笑む貴方
太陽の光を浴び 灰に成って仕舞おう
このまま愛しい貴方を 抱きしめられないなら
太陽の光を浴び 灰に成って終いたい
このまま愛しい貴方さえ 殺めて終う前に
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