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black page
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作詞 ニコル |
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初めに言いたいことがあって
言えないままでいることが多くて
それを形として残したくなって
白いページの端から書いていった
気がついたらページは炭だらけ
掌はすっかり黒ずんで
指先のあちこちが痛くて
取り落とした鉛筆は手垢だらけ
色んな言葉が押し込められて
それは一つの物語になった
死ぬまで羽の生えない生き物のこと
手足を動かして生きるしかないこと
不満 不安 苦労 苦悩 全部ある
そんな一冊を 他の誰かに見せたくなった
言いたいことを言わなくなって
代わりにページが黒くなって
余白がどんどん減っていって
それがなんだか楽しくなってきて
気がついたらノートは炭だらけ
掌はすっかりボロボロで
指先の感覚がなくなって
鉛筆は取り落としたら折れちゃって
たくさんの思いが閉じ込められて
やがて物語とメロディが出会った
強がりばかり言う弱い生き物のこと
弱いくせに優しさが邪魔をすること
暗い 恐い 寒い 辛い 嫌になる
そんな物語を歌っても 聞く人はいなかった
言わないまま星になることがあって
夜空が綺麗なのはそれが理由で
同時に悲しくなるのも事実で
寂しいのはそれを知っているからで
今まで閉じ込めてきた言葉
それは僕だけの物語だった
夢を叶えられないまま死ぬ生き物のこと
優しさに邪魔されながら頑張るしかないこと
強がらなきゃ大事なものを守れないこと
弱くたって挫けないで生きるしかないこと
これからも言わないよ 自分のこと
綺麗事を並べて 夜空の下で歌い続けるよ
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