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スフィア
作詞 ニコル
知らない人の顔色を窺って
聞いたことのない声に呼ばれて
かつて走った道を 更に速く引き返して
落とした何かの在処を求めて

光のない場所で一人 手探りで地図を探して
すれ違う人が皆 自分だけの灯りを持っていて
どうしようもないくらい 蹲って泣きたくなる

誰にでも標があるように 僕も導いてほしいのに
いつまでも見つからないまま 空は回っていく
取り零した雫が溜まって 汚れた靴を隠して
歩けそうにない 自分の位置が分からない


懐かしい顔を思い出して
聞き慣れた声に励まされて
やがて 一緒に歩いた道の終点に着いて
その続きが今の自分に追いついて

たくさんの輝きを見送って 色んな絆を見逃して
すれ違う人は皆 僕のことなんか知らなくて
回り疲れた空は 腹いせに太陽を奪う

いつか持っていたはずの熱が 今も見ているはずの夢が
さめてしまったようだ それでも星は空を旅する
吐き出した息が転がって 目の前の景色を覆って
歩きたくもない 自分の位置など知らない


時間の代わりに その足を止めて
見下ろした道の隅っこに 傷跡が刻まれていて
それは紛れなく 僕が残した証拠で
辿るまでもなく 全てが照らされた


誰にでも標があるように 僕も導いてほしいから
いつまでも探し続けるよ 僕だけの灯りを
取り零した雫を拭って 汚れた靴を払って

いつか持っていたはずの熱を 今も見ているはずの夢を
さまさないように 二度と落とさないように
変わる世界に目は回る いつだってどこだって転ぶ
それでも僕は行く 地図を手に取った

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公開日 2015/04/10
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カテゴリ 綽吚
コメント ベッタベタでも少し工夫してある、みたいな唄。を作りたかったので、自分なりに頑張りました。
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