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時雨
作詞 RYU
電話越しの少し弱った声に「どうしたの?」って尋ねても
「なんでもないよ」と強がって せき込みながら答える
風邪引き屋さんな君は 季節の変わり目の秋ごろにはいつもそう
でもホントは寂しがり屋で 不安な顔してることもわかってるよ

だから心配になってしまい「大丈夫?」って何度も尋ねても
受話器の奥のかすれ声が 少しづつ 不機嫌になってしまう
さらに問い詰めれば 君は怒るでしょ?

そばにいれない夜の辛さは 互いがいつも持ってる
それを持ち寄ることを 人は愛というのでしょ?
降り注ぐ 秋の時雨が 手元と窓越しから聞こえる
同じ時を刻む 別の場所の雨音が 二人を繋げてく


君のお気に入りの 雪だるまのぬいぐるみは
去年の今頃 僕がUFOキャッチャーでとってあげたんだ
あの日も 君は少し無理してて
火照った顔で ぎゅっと抱きしめてたけど
今も辛そうに一人そうやってるのかな?

今朝は メールで「もう大丈夫、平気だよ」って
やたらと長めの 見慣れない顔文字と不規則な改行で
綴られた文は 空元気でしょ?

分かり合うたびに傷つくこと 互いがいつも知ってる
それでも寄り添うのは ただ君を愛してるから
降りやまない 秋の時雨は 二人を同じ傘に
誰にも邪魔されずに ただ招き入れてくれてる


そばに愛しい人がいること 何気ないその日常
何にも変わらない 幸せなんだと気づいて…

そばにいれない夜の辛さは 互いがいつも持ってる
あの日の君が抱いてた 季節外れの雪だるまの
ぬいぐるみに似てる それを愛というのでしょ
降り注ぐ 秋の時雨が 二人 並ぶ傘を叩く
同じ時を刻む 同じ場所の雨音が 二人を繋げてく
誰にも邪魔されずに ただ君を抱きしめる

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2014/09/24
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コメント 昨日からしとしとと雨が降ってるので雨の詩を書きたくなりました。互いが互いを思いやる恋人たちの何気ない日常を切り取れたかなと思います。
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