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うろこ雲
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作詞 くろちゃん |
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久しぶりに一人きりの
日曜日 気分転換に
模様替えでもしようかと
窓開ければ 赤とんぼ
本棚の隅に置かれてる
二人の笑顔の写真
この微笑みにもう二度と
触れることはできない
ふいに片付ける手を止めて
裏返す写真立てに
眼をそらして窓の外を
見上げれば うろこ雲
どちらが悪いわけじゃなく
もちろん君のせいじゃない
どちらかと言えばこの僕が
知らず知らずに傾いた
「わたしといて楽しいの」
突然君が切り出した
何も言えずにただうなづいて
それが答えと気付いたんだね
珈琲カップ持つ手が止まり
二人を分ける秋風が
あの茶店(みせ)の窓辺からも
夕焼けに染まる うろこ雲
ゆっくりと流れた時をもし
巻き戻せたとしても
きっとまた同じ曲がり角
見落として繰り返すだけ
初めてのころに戻れたら
なんて思ったりもした
だけどこれが与えられた
二人それぞれ歩む道
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