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かわりゆくもの、かわりなきもの
作詞 スペード
かつて、そびえ立っていたものも、今では。
崩れ去ってしまえば、それは、あまりにも儚く。

今よりも前に、ひとつ、深く、
負った痛みは、薄れることはないというのに。

不確かな何かは強くとどまり続け、
二度と呼び起こさぬようにと、けれども。

あの日の自分によく似た、それは。
容易く“今”を、乗り越えてゆく。

ーー憎しみか。
ーー哀しみか。
それが、何なのかさえ、
今となっては、知る術が少なすぎて。

ーー沈んでゆくのか。
ーー羽ばたいてゆくのか。
いつか見た世界のほうへ、
手を伸ばしていたことさえ、忘れていた。


特に望んでいなかった出会いを、ある時。
それを、運命などと思いこめるように。

ひとつ例を挙げるならば、枯れゆく花を、
美しいと思い続けることは、難しいと。

掴んだものは、全て、かわってしまったが、
かわりなき何かが、根を張っていた。

ーーどこからを。
ーーどこまでを。
区切りを、つけるには。
この身にとっては、空いた穴が大きく。

ーー何よりも。
ーー許す限り。
今まで得ようとしていたものよりも、
足りなかったものということに、やっと気付く。


失いかけることでしか、気付けない。
無くしてからでしか、気付けない。

この世界において、全てのうち、
かわりゆくものと、かわりなきものでは、
どちらが多いだろうか。


ーー光か。
ーー世の果てか。
踏み出した、そこには。
ああ、いつか見た、見知らぬ世界。

崩れ去ったものも、
不確かな何かも、
まだ何も知らなかった自分に似たものも、
それ自体は、かわりゆく。

だが、かわりなきものは、
それぞれが抱く中に。

かわりなきものと共に、陽の差すほうへーー…

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2014/03/23
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コメント ノーコメントで。ひとつ反省するなら支離滅裂
元になった人物(というかキャラクター)がいますが秘密です。
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