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恋来ひ
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いびつな母さん指をピンと立て
目一杯に心で叫んだ
「恋したいやつこの指とまれ」
人はいつでも「もしも」ってやつに頼ってて
限界しらず「だめだ」と言って根をあげて
努力ってのを知ってるかい？現実しっかり見てるかい？
あーだこーだと言う前に
自分自身を見てみなよ
たくさんたくさん浮かんでいる星 なのにどしてもこしても掴めない
「きれいだなぁ…」と思うだけ そうさ僕は想うだけ…
花札引いて遊ぼうか
松、梅、桜 鮮やかで
「こいこい」したよ なのになぜ？
こちらの「恋」は届かない―。
鏡はいつでも「ホント」ってのを写してて
認めたくなくて「ウソだ」と逃げて駄駄こねて
鏡花ってのを知ってるかい？水面（みなも）をしっかり見てるかい？
あーだこーだと言うならば
いっそその恋やめちゃえよ
紅（くれない）暮れない目の前の空 けれどなしてもどしても触れない
「きれいだなぁ…」と溢すだけ そうさ僕は零すだけ…
花束抱えて笑おうか
薔薇、百合（ゆり）、菫（すみれ） 華やかで
「バイバイ」したよ なのになぜ？
こちらの「涙」は止まらない―。
ベッコウ飴でも舐めながら
壱、弐、参で 駆け出して
「せいせい」したよ なのになぜ？
こちらの「想い」は無くならない―。
花札引いて遊ぼうか
松、梅、桜 鮮やかで
「こいこい」したよ なのになぜ？
こちらの「恋」は届かない―。
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