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積乱雲ナビゲーター
作詞 矢凪 すずむ
夏の暑い日の よく通る道の途中
標識過ぎた後に 青空を眺めてた
遠くに積乱雲 重そうな荷物背負って
悲しげな灰色の 足を引き摺って

またかと僕は 俯き加減になって
微かに大気の 風向きが変わった

雨を呼んで 風を呼んで
行く先々何かを降らせる
そうさ僕は 積乱雲ナビゲーター
どこまでもついてくる

冬の寒い日の 初めての道の途中
標識過ぎる前に また眺める青空
近くに積乱雲 隣で歩いてた人に
あと10分ぐらいで 雪が降るよと呟いた

どうせと僕は 小走りで家に帰って
窓の外 降り出したもの 見る勇気は出なくて

雨を呼んで 雪を呼んで
鬱陶しい程降らせる
いつも僕は 積乱雲ナビゲーター
明日も明後日も

雲を繋いで 空を隠して
太陽も見えなくなる
絶えず僕は 積乱雲ナビゲーター
傘は離せない

周りからは 嫌がられた
気楽なものではないさ
別の名前 勝手につけられて
本当の名前 忘れ去られた様に

雨を呼んで 風を呼んで
窓の外見えた僕の傘
忘れ物を持ってきてくれた
涙の雨が降る

僕が呼ばれて 名前呼ばれて
降らせたものはなんだろう
解らないよ 積乱雲ナビゲーター
明日の天気さえ

声を繋いで 手を繋いで
傘を閉じて 目を開いて
標識越えて 眺めた青空に
虹が架かっていた 

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公開日 2013/08/22
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コメント 窓を開けると積乱雲が見えたので
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