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ポイントカード
作詞 工工声
『街のちいさな薬屋さん』
なにとなしに立ち寄った夜
亜鉛・コラーゲン・コンドロイチン
横目に缶チューハイひとつ…

『148円です』と
ふとガマグチから顔あげて
その声がした先を見れば
あなたが微笑みかけていた

『ポイントカードをお作りになりますか?』と
その眼で、その声で、誘われたら断れない…

わたしのこの気持ちも返さずに
『カードをお返しします』って、あなた
貯めたのはポイントなの?
それとも…もしかして…まさか…まさか…

ああ…今夜は缶チューハイ

毎日通うわけもいかず、
行く日行かぬ日の繰り返し
あの人がいるいないがどうの
関係ないだなんて演技

作ってしまったカードを言い訳にする
意識なんかして買ってしまったサプリメント

あなたはなにも知らない笑顔で
赤いエプロン翻してみせた
それだけで心に効く
なによりものビタミン剤になるわ

ああ、お会計、高くつくわ…

20ポイントまで貯めたカード
思いの距離を図った数値は
あとどれくらいであなたに届く?
この恋の使用期限切れる前に…

わたしを覚えていたらどうしよう?
話かけられたらどうしよう?と
レジ打ちと脈拍がともに歩み寄ってくる胸の鼓動

もう、がまんできない…!

あなたにこの思いのポイントを
支払ってしまおう…0にしてしまおう…
貯めたのはポイントなの。
叶わない思いと、サプリメント飲んで

今夜は缶チューハイ

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公開日 2015/11/09
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コメント 知人から『明るい失恋の歌を作ってほしい』という難しい要求をいただいて書いた歌詞です。レジ棚に阻まれた恋を繋ぐ架け橋は商品の受け渡し。手元に残る証はポイントカード。
工工声さんの情報











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