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世界で一番愛おしい君へ
作詞 黒卯
生まれた時から決められていた僕の居場所。
それは暗くて 孤独で 寂しいトコ。

そんな所にあった唯一の光、
それさえも失った。

もう 僕の事を信じてくれる人はいない。
僕の言葉に耳を傾けてくれる人はいない。
僕を必要としてくれる人はいないんだ。。

憎かった。ただ、光を奪ったあの手が憎かった。
憎い奴に手を貸す、あの心が憎かった。
真実に耳を傾けない、あの耳が憎かった。
僕の世界。もう、真っ暗だ。こんな所に居たくない・・・

気づいた時には、もう遅かった。
僕の世界。もう真っ赤に染まっていた。

生まれた時から決められていた僕の居場所。
そこを抜け出したくて、犯した罪。真っ赤な罪。

そんな時に出会った少女。
僕は彼女の未来を奪った。

なのに彼女は僕を「嫌いじゃない」と言った。
僕を「頼っている」と言った。
だから、僕の事を「怖がらないでほしい」と思った。

愛おしかった。ただ 僕を頼ってくれたあなたが愛おしかった。
僕を「好きだ」と言ったあなたが愛おしかった。
僕を必要としてくれたあなたが愛おしかった。

「このまま二人でどこかへ行きたい―」
毎晩、毎晩 そんなことを考えた。
だけど、朝が来る度現実(ここ)へ戻された。
それでも思った。
「こんな時間がずっと続けばいいのに」
大きな罪を犯した僕の小さな願いだった。

別れの時が来た。
その時、自分が犯した罪を激しく後悔した。
「これは罪なんだ」
自分に何度も、何度も言い聞かせた。

けれどあなたの涙を見た瞬間、
そんな物はどうでもいいと思った。
何もかも投げ出して、今すぐあなたを抱きしめたかった。

僕の永遠に叶う事のない小さな願い。
「もっと早くあなたと会いたかった」
そうしたら、未来は変わっていたかもしれない。
ありえない幻想を何度も、何度も繰り返した。

後悔だらけの恋。
でも、あなたに出会った事だけは後悔してない。

最期の最後まで、あなたが好きでした―。

・・・渡せなかった指輪、君はその存在に気づいているのかな―・・・?

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2012/09/20
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コメント 終わり方にデジャブを感じますねww
どうも、黒卯ですm(_ _)m
今回ゎ、とある小説のとある登場人物が思ってるコトを
想像しながら書きました。
ご意見、文句等ございましたら、お気軽にコメントして下ちい!
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