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味のない毒
作詞 ピンククジラ
色のない空を西へ
海鳥が渡る
潮風が香るように
聞こえた言葉は

宛所ない僕の声と
一つに混じって
ゆっくりと崩れ 果てる
犠牲を払って

気がつくまでに
時間がかかる
皮肉にも似た
過度のスパイス

それでなければ透明の
味のない毒のように
君の吐き出す悲しみは
どこか愛しい


訳もない不安定が
僕たちに澱む
雨の中香る 黒く
錆びたアスファルト

止めどない数の波も
一つに混じって
やがては無口な海に
戻っていくだけ

知らないうちに
世界を削る
秘密にも似た
薄いカプセル

それに半分詰められた
味のない毒を噛んで
君の着飾る本心は
ひどく危うい


降り出すのも
狂い始めるのも
ねえ 突然だから

愛と違え
処方し続けてきた
無の感情ばかり

この思いに

一思いに


目をつむるため飲み込んだ
味のない毒のように
君の連ねる過ちは
とても愛しい

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2014/08/08
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コメント 64作目の投稿ですm( )m

どういう時に作ったのか覚えていない歌詞の一つです。鋼色の中に浸かって、誰かの危うさを見つめてるようなイメージが薄ぼんやり残っています。疲れてたのかな・・・。

AABS AABS C S
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