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白色なみだ
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作詞 湊 慈雨 |
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突然の夕立に落ちる滴は
まるで真珠のように君の頬を伝う
長い髪にしたたって
セーラー服の襟を染め上げる
その一瞬から目が離せずに
開いていた唇を閉じた
綺麗だと口にすれば
君が消えてしまいそうで
夢みたいな刹那を
壊れないようにそっとすくいとった
指に残った滴は小さく
弾けて溶けてまた落ちた
どうしたのと困ったような顔をして笑う
君は全部知らないふりをしているのかな
僕の心を掴んで
エイティーンの無邪気さを振りまく
その愛しさが時に虚しくて
踏み出す足をためらう
好きですと口にすれば
今が壊れてしまいそうで
恋みたいな友情と
自分の気持ちをずっと偽った
雨に紛れた滴は小さく
弾けて溶けてまた落ちた
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