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プリクラマジック
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作詞 条峙 |
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爆音に近い電子音に気後れしながらも
淀むことなく歩いていく小さな背を追いかけていく
辿り着いた規則的に並ぶプリクラ機
他とどう違うのか分からんが君拘りの部屋に入る
「右手はピースで左手は背中ね」そこまで決めんのか
「最後の一枚はチュープリにしよ」嫌だよ恥ずかしい
3,2,1,パシャッ 金の重みの割に思ったより呆気ない
3,2,1,パシャッ 短いインターバルで表情作り忘れた
でき上がった写真に手を加える場所で
目が不自然なほど大きくなってて思わず苦笑する
黙々と書き込む君を横目に適当に
スタンプぽんぽん押してたらでかい声で怒られた
「私がやるから何もしないでね」笑顔なのに目が怖い
「やっばい時間なくなってきた」もうこれでもよくね?
プリクラマジック 自慢の黒髪が君の指先で茶色になる
プリクラマジック 別の写真では金色に変わってしまった
でき上がったプリクラの半分を渡された
いつの間に右手に鋏なんて持ってたんだ
3,2,1,パシャッ あの瞬間からこうなるとは思わなかった
3,2,1,パシャッ メカニズム考えてたら手を引っ張られた
プリクラマジック 不機嫌だった君ももうすっかり上機嫌
プリクラマジック 保管場所に頭をめぐらす幸せな帰り道
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