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縫合
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作詞 はる。 |
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グランドのライトが カーテンの隙間から見える
その外から高揚した声と笑い声
僕らはもう 戻れないのかもしれないと
ノートに夢を綴った
あの頃から僕らは少し大人になれたかな
心は小さくなってしまったかな
ただ忙しい毎日に縛られることで
夢の在処を失ってしまうようなら
まだ 大人になりたくないと 夕焼けを見た
継ぎ接ぎで続けてきた長い日々に
この上ないほどの幸せを求めて
僕らがまた縫い付けて生きていくから
こうして生きていける
編み込んでも 解けてしまうような幸せなら
心はすぐ忘れてしまうけど
ただ記憶の隅にあるということだけで
僕は幸せだと感じられるから
小さくても 積み重ねられたらそれで良いんだ
君はもう忘れてしまったのかな 同じグランドに立っていたこと
笑っていたこと
僕はそれを幸せだと思ってる 君もそうだといいな
ここに映し出される景色 笑顔 涙も汗も
さよならの温かさを知った僕も
これから生きていくために残してきた
大切で 二度と無いただ一瞬の過程だから
あの頃から僕らは少し大人になれたかな
心は小さくなってしまったかな
あの頃なら僕らはいつも言葉を飲み込んで
黙って机上を見つめるばかりだった
もう今では言葉を自由に操ることも
夢の在処へだって歩くこともできるよ
まだ途中で挫けてしまいそうにもなるけど
そんなとき いつか描いた夢を また読み返して
千切れそうなスニーカー また縫い付けて
夢と同じ場所に立てる日を 皆と生きていこう
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