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作詞 ユウ
この家を出て5年経つ
街並みはすっかり雪に覆われている
社会人の僕は 流れと共に時代に取り残された
そんな自分がなんとなく虚しく思えてくる

小さい頃の僕は きっと夢に溢れていた
早くこの家を出て 人気者になりたかったんだろう
遠い記憶の中に 少年だった時の思い出に
戻りたい そう思うんだ

あの楽しかった時間だけが
僕の目によぎる だけど故郷にいた僕はもういない
きっと家族と呼べていた日々が
一番楽だったんだろう
もう一度 あの頃の自分に...


時には遅く 時には早く
時には無情にこの時間は流れている
クリスマスの日にも いつもベンチで項垂れているんだ
景色に映る幸せそうな人に嫉妬なんかしてる

昔はプレゼントって響きに喜びを感じれた
今となれば もう全てが無駄さ

親の温もりに気付けなかった
涙が零れるんだ もっと何かしてあげればって
今の自分には後悔しか残らない
現実ってものに気づいていれば
こんなことに ならなくて済んだのに...


将来はどんな自分になっているんだろう?
ずっと想像していたことが
もう恥ずかしく見えてくるんだ
ただ僕は 夢を描いていただけなのに
なんでこんな残酷な目に合うんだろう?
もういいよ...

もう帰りたいんだ...

もう嫌なんだ...


もういいよ......。

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公開日 2011/10/21
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コメント 三十三作目。テーマは「現実」。構成はABSABSSです。
社会で失敗した男の物語を書きました。割と暗い感じのイメージです。
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